空間IDを活用した配送ロボットと
ARナビゲーションのデータ共有
(デジタル庁実証)
デジタル庁から受託した「デジタルツイン構築に関する調査研究」※1の一環で、空間IDを活用した、配送ロボットとARナビゲーションのデータ共有に関する実証実験を、2023年2月に東京ポートシティ竹芝(東京都港区)で実施しました。
※1 ダイナミックマッププラットフォームを代表企業とするコンソーシアムを通して、デジタル庁から「デジタルツイン構築に関する調査研究」を受託しました。詳細は下記のプレスリリースをご覧ください。
https://www.dynamic-maps.co.jp/news/2022/0826.html
お知らせ
実証事業の体制・実証場所
高精度3次元地図データを提供するダイナミックマッププラットフォーム株式会社、xRプラットフォームを提供する株式会社ビーブリッジ、ソフトバンクの3社による共同実験で、自律走行ロボットによる配送への活用、そして異なるマップを用いたアプリケーション(ARナビゲーションアプリ)とのデータ共有に関する検証を行いました。
実証内容・結果
ロボットの自律走行実験で作成した空間IDにひも付いた空間情報データを、建物を管理する基盤システムを通してビーブリッジ社が提供するARナビゲーションアプリに共有し、実際にアプリに表示された経路に従って人が建物内を移動し検証を行いました。
スマホにARで表示されたルート上には、ロボットのマップ用に空間IDに付与したエレベーターの位置や立ち入り禁止情報などが表示されるなど、共有された空間情報をスムーズに活用することができました。
今後の課題
ここ数年間で数多くの要素技術に関する実証実験がなされ、今まさに会社をまたいだ多種類のロボットを各種環境で活躍させるにはどのような規格やルールが必要かが議論されている過渡期にあります。こういった規格やルールが整備されることで、各ベンダーが独自開発しなければならない項目や頭を悩ませるような問題が減り、サービスロボットの導入コスト削減やより人に寄り添ったロボットの実現へとつなげられるのではないかと考えています。空間IDもその一環として、実証を続け、積極的に規格化や活用を進めていきたいと考えています。